2018年4月17日火曜日

SiC加工版

 SiC(エスアイシー)は、炭化珪素、シリコンカーバイドですね。
 カーボランダムっていう言い方のが通る会社や業界も多いみたいです。棚板なんかはなんかカーボランダムって言っちゃいますね。アルミナ粉末粒のことをアランダムっていうところがあるのと一緒で商品名だか初めて作った会社の名前だからしいっすよ。ホチキスとかといっしょみたい。

 焼結体の製造方法にいくつかあってそれぞれ特性が違います。導電性を利用したりと用途も普通のセラミックスに比べてバラエティありますので一概には言えませんが、 一般的に耐火物としての強さ、例えば耐火度、熱間の強度、持ちの良さ、なんかでいうと値段に比例するじゃないかなーって感じです。値段はもちろん製造法に由来です、多分おおかた。メーカーやグレードによって合う合わない、足りる足りないが他の材質より差があると思います。

 自分はSiCスペシャラーではないですし、製造法や各結晶構造の差による違いを説明できるほど頭の中整理しきれてないので細かい解説はここではしませんが、これはクレイボンドの反応焼結SiCになるはずです。
 


 ちょっと前にイノウエセイジさんにSiCは1200~1300℃程度までなら落っことさない限りほぼほぼ永遠に持つんじゃね?みたいなこと気軽に言ったんですが、陶芸用品の棚板は自分の知ってるのよりちょっと安いのが多いですね。薄いからかな?

 アルミナコーティングされてるのが多いのは釉薬漏れちゃった対策ですよね?(ほかにも本来的には焼成物との酸化還元反応をカットする意味も多分あるし、噴出したガラスが焼成物につかないようにする意味もあるんじゃないかと思います)
 しかも普通の日本の陶芸屋さんはガチの真磁器なんかやりませんから温度もせいぜい1300前後。ということは製陶材料屋さんで扱ってるのは、それで足りるレベルのグレードなのかな?わかんね。

 クレイボンド等の酸化物で反応焼結させたSiCだとマトリックスの材質や量によっていろいろあるよね?とちょっと思い直しました。この辺のは製造メーカーやそのグレード、購入した店がそのどれ取り扱ってたかによって結構違うと思うんで大雑把にひとからげに言ってしまってすみませんでした。

 



2 件のコメント:

  1. いつも役に立つシブい記事ありがとうございます。わたしが入手した情報ですと、現在「陶芸」の方の棚板は結構大陸製らしいです。

    昔は当然国産だったでしょう。かなり高かったし、かなり持ちもよかったように思いますが、現在流通のものは、持つのは持つけど、けっこうパカ~ンと真っ二つになることもよく目にする気もいたします。

    プロならある意味一生ものですが、アマチュアの取り扱いでの生存率はベトナム戦争時の少尉よりちょっと長いぐらいでしょうか…。

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    1. ありがとうございます!
       高純度ならいいかってのも違ってて、耐火度低めだけど持ちがいいとか、耐火度高いけど一気に割れるとかモノによって違うので難しいですよね。もちろん個体差もありますよ。成形自体は加圧成形でローテクな作り方なんで、潜在的に層になってクラックの原因になる可能性があるんですよね。まあぜんぶSiCに限った話でもないですが。

       確かに取扱いの慣れ不慣れありますね。セット下手でカタカタのまま使うと寿命超縮むし。生き残った中古のSiCはメチャンコ強い代わりにPTSD抱えてるのはそう言った理由でしょう(うそ


       まあ中国だからってのは最近は心ある材料屋なら減ってきてますけど、全体的には個体差やロット差あるみたいです。最クソから最高級まで幅広いっすよね。景徳鎮とか仏山で毛沢東用に食器作ってたチームとかは世界最高峰だし、とりあえずドロマイト混ぜて鉛釉べたべたのインチキ白雲陶器まで。
       
       

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