2018年2月22日木曜日

アルミナ加工品

そこそこ寸法あるので、結構重いです。研磨加工品はシャープですなあやっぱり。写真は台無しな写り方ですけど
奥に見えてるのはプチプチにくるまれたアルミナのチューブ。
チューブが実験用の炉心になってこの100φぐらいの円板などなどがなかで活躍します。
つまりチューブもド太い!


あ、もちろん’ネイキッド’アルミナ磁器99.7%です
別にとちくるった妄想ばっかりしてるわけじゃないんだからねっ!

2018年2月21日水曜日

やきものおすすめ本 その2 闇ヤキモノ教習(仮)

 離型待ちしてる間にとっとと書き継ぎます。

 手業は後からついてくるんで頭を先に鍛えましょうということでおすすめ本の紹介続けます。

 前回、「陶芸の釉薬入門」「POTTER'S BOOK」をプッシュしましたが、海外本のおすすめを・・・

ざっと海外本のいいところを先に言うと
1、いい本だから翻訳されてるはず。という担保が多少ある気がする。
2、なかなか文章がしゃれてる物が多い。映画を見てて感じる「さすが外人は上手いこと言う!」といううちのじいちゃんの口癖を思い出します。
3、日本とは発想自体がちがうっぽくて新鮮だったりハッとさせられる。少なくとも〇〇幻想的なものはないか、あったとしても茶化されてる。
4、安全性、毒性に対しての記述がしっかりある。正しいかどうか何かは個人の理解度と科学の進歩に比例すると思うんですが、製作中の危険(吸ったらヤバイ粉とかケガ、火事とか)と焼造物の危険(溶出など)の二点から記述量はともかく記載されたページが陶芸家が書いた本でも必ずあります。

要は先生としての意識レベルが高いんだと思います。 


では紹介
洋書が二冊入ってますがこの四冊

「陶芸技法の手引き」トニー・バークス著
これはマジおすすめ。科学的な記述はほぼ無しですが、実作業に関することは十分すぎるほど。写真も素晴らしいし文章も面白い!
 初めの一冊(総合)どれがいい?という意味ではこれか、「陶芸のための科学」「陶芸の伝統技法」の内から選ぶとよろしいと思います。

「NAKED CLAY」Jane Perryman著
ハダカ粘土、つまり釉を使わないやきもの。釉を使わないのでめんどくさい悩みが一つ減るぜラッキーかと思ったらむしろ釉使えよ、そっちのが楽だよってレベルの凝りっぷり!面白い。この本自体は作家ごとにスタイルの紹介とどうやってるかかなり詳しくオープンに語られてます。とはいえ英語本なので私の語学力(Clint Eastwoodを間違わず書けるほど凄いけど)ではサッパリだったりして
 海外では素地自体を粉末原料から自分で調合することが日本より圧倒的に多いらしいのは気づいてたんですが、だからこその技術発展かもしれないですね。というかうちの製品も98%は無釉ですな。今度からイエーイ!アルミナネイキッドだぜ!とか言ってみよう

「焼き締め」なんて混乱の元としか思えない言葉が日本ではありますけど・・・じゃあなんだよ俺のは焼き締まってねえのかよ!たしかにたまにそんなのもあるけどな

 真ん中「POTTERY FORM」Daniel Rhodes著
これは陶磁器で作られる主に器物の形の作り方と形状のタイプ別に印象の変わり方やその形状である(にする)意味を解説した本です。たとえば取っ手の付ける位置によって何がどうとか、胴回りが丸いのと角ばってるのでどう変わるかみたいな内容。自分で勝手に考えるもんですけど、お偉い先達さんの解説で裏付けてもらうのも一興です。成形本としても基本的で優秀。白黒と超シンプルな手書きの絵ばっかで地味なのがつまんないけど。
 著者の読み方は「ローズ」だよね。オリックスファンじゃなくても読めるってすごくね?俺はあんまり知らなかったんですが海外ではめちゃ有名な方みたいで、自分ちのいろんな本にもチョイチョイ作品の写真のってました。

右の「形と手法」ニール・フレンチ著
これも器づくりを志すなら必携の一冊かも。
先の本の成形の仕方を省いて分類をもっと整理整頓した本で、Aという形状の場合の成形上使用上両面のメリットデメリット、適した成形方法(轆轤で作るのが簡単だよとかタタラシッピいて作るのがおすすめとか)がずらっと解りやすい表になってます。
書籍の中身を載せちゃうのはやりたくないんですけどこんな感じです。
あんまり素晴らしいのでちょっとだけ
 装飾的にはカッコいいけど役に立ちませんとか書いてあります。自分の製作品のバリエーションをつけるにも参考になるし楽しい本です。
 

その他、以下の学術書教科書系の本も本気で稼ぐつもりになったら探してみてもいいかも。ロクロでお茶碗どう作るのかってことは一切記述ないですけどただの睡眠導入剤よりは勉強になります



偉そうに二回に分けて紹介しましたが、なにかもう少し詳しい内容や目次など知りたい本がありましたら連絡くだされば改めて単独紹介します。こんな背表紙と「面白いよ」だけで中古本探し回るのも大変なので、購入の判断のお役にたてればと思います。「買いたいんだけどもうちょっと教えてくれ~」って。  今後もなんか見つけたらレビューすることもあるかも



2018年2月20日火曜日

おすすめ本 その1 闇ヤキモノ教習(仮) 

 これから教室に入ってなるたけ短期間にのし上がる(だからナニソレ)には、週に何回何時間かは知りませんがそれだけじゃあ足りません。土や機材に触れなくともレベルアップは可能!それが人類の編み出した英知の集積「本」
本こそが作業場以外でも貴方を高みに導いてくれるのです。
間違っても今この駄文を読むのに使ってるその機械じゃありません。

 大きなお世話ですが、活字を読む習慣のない方はフランソワ・トリュフォー監督の「華氏451」をツタヤで借りて観ると人生が豊かに変わると思いますよ。

 自分が持ってる中からしか選べませんが、一般陶磁器を作るのに役立つおススメの本を紹介したいと思います。

 初心者がこれからのし上がるために選ぶ基準は、
「部分部分にとらわれず、やきものの工程の全体をバランスよく冷徹に知ることができること。死ぬまでずーっと勉強になって、いつ読んでも、どっから読んでもためになるやきものの本」

 近頃の情報化社会、「あー、今はいい本がいっぱいあるからねえ。ネットもあるし。俺たちン時は・・・」みたいな話になりがちですが、このジャンルにかぎって言えば駄目ですね。概論的なものはとっくに持っているので本屋で探すってこともあんまりないんですが、これ一冊ってのは少なくとも趣味本コーナーにはほとんど見たこと無いですね。入門とか初心者とかついてるようなのは、教室入るような人はほぼほぼ一週間で飽きます。イケアのカラーボックスおまけの木ネジで組み立てて「D.I.Y.(はあと)」とか言ってるに等しいレベルのも多いです。

 今回紹介する本もざっとアマゾンとか言う便利なサイトで調べたらほとんど絶版みたい(中古も超インフレ価格。どこの国だ!クソ業者が!)なので、本屋で直接出くわすか店員さんに出版社に連絡してもらうか、産地のブックオフなど足繁く通うしかないかもですが、見かけたら目を通して価格次第ではレスキューしてやってください。(昔、囲碁の名本が大量に古本屋に並んでて大人買いしたんですが多分近所のおじいちゃんが・・・)
 
 図書館で見つけたり方法はいろいろあるはずです。

「超おすすめ」
「見つけたら買った方がいい」
といったサイズ感で紹介します

では、鉄板の第一位は、
「陶芸のための科学」素木洋一著
 永遠の定番で申し訳ありませんが、どれか一冊と言ったらこれですね。硬質に科学的なデータとプロセスを「思い込みなし」に教えてくれます。教科書みたいなもんです。
 なんと自分の場合これは買ったんじゃなくて結婚したらカミサンにオマケとしてついてきました。持ってる人とお付き合いしてみるのも手ですな。
 ちなみにこの素木先生(シラキで変換できない。素人って書いて人を消す)、俺が修行してた所の研究チームのおじいちゃん(俺の先生の一人)の何年か先輩で、よく飲みに行ってたみたい。ダジャレとか面白いことばっかいってる愉快なオッサンだったそうですよ!


一番上に乗ってますね
右の方に見える「陶芸の伝統技法」大西政太郎著
これが二番目におすすめ。アカデミックな記述になりすぎないように説明するのが大変上手で、人柄が出てくるような文章もいい。これも結婚したら本棚にありました。
 釉薬専用なので買うなら二冊目以降ですが、上から二冊目の「陶芸の釉薬」も同じ著者で素晴らしい本です。これは本屋で買いました。

 この二冊のどちらかだけでもぜひ欲しいですね。幸運を祈ります。借りパクするなら友達から、図書館からしてはいけません。

 一番右の方に見える「陶芸の技法」田村耕一著もいい本です。誰もが知るビッグネームですが日本のいわゆる陶芸家が書いた総合技法書では珍しく、かなりいいです。これはどっかで100円でゲッツしました。人間国宝の作品100円でゲッツですよ!!

 「釉から見たやきもの」「土と石から見たやきもの」芳村俊一著
 これはやきものの原料、素材ってのはどういうものかの根本を叩き込んでくれる超良書で、なんとなくわかってきたつもりになったときに読むと頭カチ割られること請け合い!この二冊を面白く読めない人は本当の意味のセラミストになることは一生無理です。少々立派になったところで「これは何焼き」って聞いてくる樟脳臭いオバハンに「俺は穴窯で1300℃で焼いてるから他所よりモノがいい」なんつってどこからつっこんでいいものか途方に暮れるようなフカシを入れる作務衣姿のひげオヤジがせいぜいです(結構実話)。
ちなみにこの二冊も結婚したら(以下略

 左の方にある新書サイズ「入門やきものの科学」田賀井秀雄著も素晴らしい本ですが、新書なせいと、分量的な制約もあり、ちょっと食い足りないところがあるかな。これも結婚したら(以下略
 
 あと入手不可能なんですが、「窯業操作」窯業協会
セラミックス協会になってからほぼほぼ一般陶磁器産業部分がなくなっちゃってるんですが、窯業協会のころのものだと幅広過ぎですが、それこそ業務にまつわる全てを網羅してる感じの良書多しです。仕事にする気ならあって損はないです。窯屋とも電気屋とも煉瓦屋とも材料屋とも話ができるようになります。

「POTTER'S BOOK」Bernard Leach著
自分は原著で持ってるんですが、中古なら日本語版もあるようなのでおススメします。大西本やシラキ本(変換できない)その他の定番本の随所にここから持ってきて記載、検証したと思しき部分が多々あります。大物陶芸家の書いた総合書では間違いなくさすがの金メダルですな。

「現代陶磁の彩飾技法」素木洋一著
 装飾にかかわる部分の本。前書きで「粘土細工の本じゃないしそんな本は腐るほどあるので経験積まないとできないような手業、要鍛錬の部分はバッサリ省きます。素地、釉、顔料の調合やその製作過程で出てくる欠陥の対処法の解説です」(意訳)って言いきってるところがすごい!面白い!
「セラミックスを考える」
 これもシラキ先生。この人は何しろお茶碗と土管と希土類酸化物焼成体をそれぞれ別物とは全く思ってないところが凄いし面白い。直接いわゆる陶芸とは違っててもめちゃめちゃためになります。技法書、解説書じゃないエッセイ本なんで今回紹介するなかでは人生が豊かになるかもよ?の本です

「複製技術時代の芸術作品」ベンヤミン著
 やきものの本じゃあないんですが、こんな時代やさかいものつくり人なら読んどきまひょって感じ。美大生などには必読のテクストみたい。面白いし考えさせられます。

「基本手筋事典」藤沢秀行著
 佃煮にするほどある囲碁の本中で個人的には最高の名著。とはいえ山下敬吾の新版は読んでないんであれですけど(今写真見てたらなぜかささってるんで書いときました)ただし真似してしくじったことも多数。手筋じゃなくて手筋っぽいだけの筋違いだったみたい。

「陶芸の釉薬入門」Eクーパー、Dロイル共著
マル外モノですが、これも圧倒的おすすめ本。入門気分では読み切れないと思いますが・・・外国の本は文章のそこここに差し込まれるアメリカンジョークがジワジワ効いて来ること多し。イギリスの本だけど。




 その他、わざわざさっきおすすめ本だけ並べたので写真の中の本はどれも一見の価値ありですよ。

その1の結論としては
1、本は読んどけ
2、結婚相手の蔵書も結構重要
 の二点です。

 長くなったんで続きはそのうち・・・
以下に写真だけ紹介しときます。










2018年2月14日水曜日

ペットボトルとカップは取っておくと便利だよ。むしろ最強 と、いう話

 毎日毎日忙しいですね。オリンピック観戦!
 そんな最中にうっかり勢いで始めてしまった闇講座(仮)ですが、「アホ過ぎる妄想書いただけでどうすんねん」と、パチーノからの声(今度はメール)が実際届き、連日鋳込みトライアスロン状態(ジルコニア、アルミナ排泥、アルミナ固形)という多忙なのに、一人しか読まないであろう、しかも教室通うからって役には立たない記事にしてみたいと思います。目新しい情報でもないし。


 皆さん少量調合した原料や釉薬の保管は何使ってますか?
もちろん、これが便利なのは皆さんご存知ですよね?ペットボトル。
 スローなライフを気取ってこじゃれた水なんか飲んでる人も多いと思いますが、水のペットボトルはヘナチョコですぐくちゃくちゃになっちゃうのでダメなんですよね。炭酸飲料のボトルが強度が高いのでお勧め。

ダブルコークもトリプルコークも目じゃないぜ!アイフィール全部コークだ!



100~200g調合程度には最適で、1キロ調合なら2リッターのがおすすめ。たっぷり入れないのがミソで、6割方でやめとくとシェイクが大変はかどります。上澄み捨てるのも捨てやすいですよ。飲みそうになっちゃうぐらい。

 ポイントは必ず本体の方に中身の名前を書いておくこと。蓋だけに書くと、どれがどの蓋だかわかんなくなっちゃいますよ。調合書いたメモを貼り付けとくのも手です(写真の緑色の紙)

 硬く沈殿しちゃう釉薬でも頑張ってカシャカシャやってれば何も汚さずに解膠しますし(程度はある)、力こぶの裏ッ側のプルプルに困ってる女子も、ジムにいかずに解消できちゃうかも。(だいたいやきもの女子の腕はカッコいいもので、なかにはロンダラウジーみたいな人もたまーにいますよね)

 釉薬や素地の泥漿など液体の保存に都合がいいのは当たり前、他にもこんな使い方もありますよ!

ざっくり斜めに切ってオシャクリ代わり
切った底の方はニスだのなんだのの使い捨て容器に!
  あ、オシャクリってのは原料スクったりするスコップ的なやつですね。これは100パー俺が修行してたところの会社方言(その会社でのみ通用する名称)だと思います。
 

蓋を開ければ漏斗の代わりにもなるぞ!

 断面は丸でも四角くてもいいんで、くびれたりしてない寸胴のモノの方が使用上都合がいいです。俺は「デブのガソリン」と言われているこれしか飲まないので真っ赤っかになってますが、この形のはセクシーフォルム過ぎてあんまりよくないです。

 ただし入れたらいけないのが灰。あく抜きして乾燥した灰なら大丈夫みたいですが、水漬け中の生の灰を入れておくと強塩基のせいかどうかわかんないですけどバキバキとヒビ割れます。

 また、試したことはないんですが、デカい比重計も作れそうですね。




 あとはプリンやヨーグルトの空き容器もいくつか取っておくと大変便利です。

見えにくいんですが、左側ね。右は後述

 プリンのカップは、少量の粉末や液体の入れ物として作業中に並べてよく使います。また原料袋それぞれに一個ずつ入れておいてオシャクリ(また出た、正式な名称は?)代わり。ちょっと高さを稼ぎたい時の下駄に、石膏流しの時にちょっと余った分をこれに捨てる。一杯にたまったらこれの使い道もたっぷりありまして、シッタ代わり、口元歪んだのを丸く直すコテ型、鋳込みの型の原型にしてもいいですね。この辺もそのうち記事にします

 気軽に使い捨てできますし、しょっちゅう食うかどうかにもよりますが便利ですよ。

 プッチンプリンみたいな凝った形の容器はこういう用途にはちょっと不向きなんですが、プッチンしてなければ漏れるわけでなし、構わないかな。石膏流しておくとかわいい花びら型の何かができるので使い道は結構あるかも。

 右側の黄緑クリアーは上州屋とかキャスティングで売ってる計量カップで、3個一組でかなり安いのでお勧め。ゴミの再利用ではありませんが是非一組二組持っておくべき逸品です 



 ご覧のようにメモリも切ってありますから、尺(嵩)を合わせるだけでなく、たとえば泥漿の比重を測るのに便利です。決まった量で目方を測ればごく少量の場合でも管理・調整しやすいです(ちゃんと記録しとけば)。しかもマルキューやBASICといったメーカー品だけあって結構長持ちするんですよ。
 先日ヘラブナ釣りに行ったときに練り餌を作るのに使ってみたんですが、あのクソめんどくさい「バラケマッハ」いくらに「団子の底釣り・冬」いくら、みたいな調合もメッチャ簡単で、意外かもしれませんが釣りに使ってもおすすめできますよ!

 また、今回とネタがかぶってますが「切り糸の縒り方の回」でカルコの話などもしましたが他にもやきもの人はいろんなもの代用品見つけてK・U・F・U(工夫)してることが多い気がします。

 





小るつぼの大群

アルミナとジルコニアですね
各百個強なんで大群っつうのもあれですが、こうとるとトルーパーっぽい







2018年2月10日土曜日

ジルコニアの耐摩耗性容器

 細かい説明は省きますが、要はミルポットです。
 ジルコニアです。







こんな教室だったら通いたい!

 闇ヤキモノ教習(仮)第一弾

 初めは「いい教室・悪い教室」ってタイトルにしようと思ったんですが、クサイのでやめました。
 
 教室未体験の私がこんな教室だったらいいな、と思う条件を列挙してみましょう。かなり妄想です。
 

1、基本的に一人で製造プロセスを一通り出来るように、バランスよく覚えさせてくれる。先生は型通り定石通りのやり方ををきっちり教えてくれて、かつ崩すこと、思いつき、工夫に対しても積極的に絡んでくれる。
  これは絶対ですよね。「成形=ぶっちゃけ粘土細工」は作陶の一工程にすぎません。個人的に1番好きなのは土と釉薬の調合から調整、二番目が窯(電気炉とは言えですよ)、成形はもちろん面白いは面白いですけど意味合い的には坏土の状態の確認作業とも言えますね(無理して言えば)。調合~成形~焼成まで全部しっかりやりたい!
 それもとりあえずは型通りのやり方をしっかりと。型を守るのも、型を発展させるのも、型破りなことをするにも、型を知らなきゃできないもんです(なんかいいこと言ったポイ)

2、同時に通いだしたのがナタリー・ポートマン
  別にジェニファー・ローレンスでも誰でも好みでいいんですけど結構重要ですよ。「土練るのって疲れるね」「ネっ」なんつって。
 冗談抜きに、どんな人たちが教室仲間なのか、なるのかってのは相当大事。個人的には先生の技術レベルなんかより大事。
 俺の勝手なイメージだと「茶の湯に凝り固まった妙におしゃれで上品なくせにレイシストなババア(ネックレスがデカい)」とか「〇〇以外は認めねえみたいな感じプンプンで、ロクロ名主、窯奉行みたいになってる自作のボウタイをつけたジジイ(78歳元会社役員)」が幅を利かせて派閥を作り、結構困ってる人もいるけど先生含めなんとなく文句が言えない、みたいな。こんなステレオタイプは実際はいないのかもしれないけど俺が通う妄想教室には是非いてほしい!いや、欲しくない!


3、土や、釉薬の種類が多く、その調合がオープンになっている。その考え方も教えてくれて、原料の持ち込みもOK.。先生は調合や焼成のテストもアドバイスしながら付き合ってくれる。
  これ実際の教室ではどうなんだろう。程度によっては相当難しい面があると思います。管理がむちゃくちゃ大変になるもんね。ある程度数を絞って、それについての理解を深めることによって他に応用してもらう(家で)ってのが無難ですよね。


4、多彩な成形方法に通じている
  普通の陶磁器で一般的なのは、玉造り(手ビネリでいいの?)、紐作り、ろくろ挽き(内外機械ロクロも)、板づくり(貼り付けとか型押しとかありますよね)といった可塑性を利用した手づかみ系成形(今作った造語)と、各種鋳込み(鋳込みの種類は?泥漿坏土の状態は?)あたりだと思いますが、これら以外に皆さん何種類ぐらいご存知ですか?
 加圧(含む打ち込み)成形(乾式、半乾式、型材は?プレス使う?使うならどんな種類?)、押し出し成型(これも機材に種類、パターンいくつかありますね)、ドクターブレード成形、などなどいっぱいあるんですよ。もちろん知ったかぶって無理やり言ってみただけですが、先生は実際にやったことなかったとしても出来る限り多くのプロセシングを、「知ってはいる。聞いたことはある」人であってほしい。だって考え方の幅が広がりますよ。何かの別なヒントにだってなるかもしれない。

5、乾燥に対する理解が深くて、テクも豊富
 ムック本なんかの技術書(といっていいのかな?)でほぼほぼ省かれてるのがこれ。素焼き、釉薬、加飾なんかはなくてもやきものは成立しますが、乾燥は自動的に入る工程です。もしかすると唯一の例外はHIP(ホットプレス、熱間加圧成形、炉の中で高圧プレスしながら焼成しちゃう技術、またはその設備のこと。恥ずかしながら作業してるところ見たことすらないです)じゃないかと思いますが、詳しく知りません。普通は、成形してすぐ焼成する、できる場合があったとしても窯の中で乾燥は「絶対に」行われています。
 乾燥は独立した一工程として存在するだけではなく、成形の後半部分でもありますし、焼成の第一段階でもあります。
 

6、たくさんの種類の設備がある
 俺、機械大好き

7、窯詰が「恐怖の報酬」状態
 これは程度の差はあれ避けられないこともよくあります。昔、友達(というか同僚)が昼間ファイン屋で、夜陶芸教室のアシスタントやってた本職でした(八重ちゃん元気?)、「こんなん持ったらすぐ折っ欠けちゃいそうでさわれましぇーん」みたいな作品も多かったと聞きます
 窯詰のことを考えた作品設計することは非常に大事ですが、窯詰を楽にすることを考えた成形品だけじゃあ、成形も窯詰も技の幅は広がらないよね。こんなんどうやって窯詰すんねん!つうのを工夫して事故せず焼きあげてこそ知見も広がります。
 【恐怖の報酬】がわからない人のために説明すると、イブ・モンタンがニトログリセリン積んだタンクローリー運転する映画です。古いけど超面白いよ!同じクルーゾー監督の「悪魔のような女」もおすすめ

8、たくさんの温度帯、昇降温パターンで焼成できる
 これも現実的には2~3パターンに固定化して、それに適するように素地と釉薬を決めておくのが利口だとは思います。でも製陶業じゃなくて教室ですから、突飛もないかもしれない調合やアイデアをワイワイ楽しくやってみるのも絶対いいと思うんですよ。特に自分の経験からも何か新技の開発には無責任な他人(同僚だけど)の半分冗談みたいな一言が突破口になったことが何度もありました。

9、炉の熱源の種類(電気・ガス・灯油など)が多い
 いろんな窯で焚きたいじゃん!自分は電気炉オンリーですが、独立前修行中は、電気炉、ガス炉、ガス+酸素炉、重油炉での焼成の経験がありますが、電気+還元とか、灯油炉、薪で焚く窯、炭で焚く窯などは経験ありません。

10、飲み会が楽しい
 自分は酒飲まないんですけど、これも大事な人多くないですか?いいことだよね。一緒に飯食ったり違うことしてから忌憚なくいろいろ言い合える仲に慣れたってことは多いでしょ?
 俺はなるべく、ナタリーが行くなら必ず行きます。

11、月謝がお手頃

以降は思いついたら追記していきます
12、
13、

 ハッキリ言って仲良く楽しく自由度の高い教室ならそれでOKなんですよ。
 でもなかなか運営すること考えると難しいですよね、多分世の先生方はアンビバレントに苦しんでると思います。「じゃあ上にあげた反対が悪い教室なのか・・・」なんて言うことはなくて、方法論、理想論などの違いだけです。

 問題はどれもこれも入ってみなくちゃ分かんないことだらけってことっすね。




ただ絶対にこれはヤバイってのはあるんじゃないかな。

たとえば
1、先生がラッセル・クロウ
2、四角いブロック状にまとめた粘土に、タイマーから出た赤とか青のケーブルが刺さっている
3、C1煉瓦のかわりにC4(ネタがかぶっててすみません)
4、なんかいろいろ不必要な高いもの(壺や財布、浄水器など)を買わされる。
5、毎年だれかしら授業中に死んでる
6、窯じゃなくて釜
7、生徒が全員おまわり
といったあたりは個人的にはキビシーかと…







2018年2月9日金曜日

友達が教室に入ったらしい…闇ヤキモノ教習開始??

 今はえらく遠くに住んでいる古い友人(滅多に連絡はない)が陶芸教室に通うことにしたらしいです。もう通ってるのかな?
 「いろいろ教えろよ。一応プロなんだろ?」
 「プロっつってもファインつって理化学用とか工業用だぞ。食器で飯食ってるわけじゃねえよ。飯食う時は食器で食ってるけどな」
 「ほとんど同じ技術なんだろ?それ教えろよ。俺なんにもわかんねえんだから」
 「そんなん教室で教われよ。そのために行くんだろ?」
 「おけいこレベルじゃなくて実戦の技と理屈が知りてえんだよ」
そこで奴はちょっと間を置いた後 
 「とっととノシ上がるためにな・・・」
やきもの講座でのし上がって何がしたいのか…
てか、のし上がるって何?

 
 そんな、何考えてんのかわかんないようなバカな話ですが、先日CMC関連で紹介した井上誠司さんの動画に影響を受けたこともあって、どうせ弟子なんていないし、シガラミも特にないし、公開したからって害を被る人もいないわけで、俺ごときモグリの海賊やきもの屋の知識と技術をだれがどれだけ知りたいのかはわかりませんが、その友人に何か教えるだけでなく、HPのネタとして、また、やきものづくりを志している人の話のタネにでもなればと思って意識的に記事にしていこうと思います。ショボイ技術を墓場まで持ってったってしょうがないしね。
 
 基本的に細工部分以外の情報が少ないのは、皆さんそれが普遍的なものなのか、自分の材料や設備に限定されてることなのかの見極めができないからだと思うんですよね。もちろん俺の場合も同じですが、話のネタに上がることで「嘘じゃねえか!」「あ、ほんとだ!」「俺もそう思ってた」などなど再確認の一助になればうれしいかも。

 また、いわゆる「陶芸」の話や本などに載ってることのうち、ファイン屋、耐火物屋から見ると「その認識おかしくね?」ってこともたまに(結構?)あります。そもそもその名前や言い方自体が混乱の元、みたいな事もあります。 
 俺ごときのレベルですので、他の本職の方、窯屋さん、材料屋さん、釉薬屋さん、機械屋さん、研究者さん、から見ると「その認識おかしくね?」「当たり前のことエラソーに言ってやがる!」、立派な教室に通ってる方には「そんなことちゃんと教わりましたよ!」って内容かも知んないっすね。そういった場合は鼻で笑ってください。

 とりあえず目標としては、これから始める友人のような方が、「なるたけ短期間で、しかも暴力に訴えることなく歴何年のうるさがたに多少なりとも一目置かれる地位を占める(手業以外は)」というセンあたりに設定したいと思います。ですので、明らかな間違いや混乱の元になるような記述には、鼻で笑っているだけで済まさずに指摘してください。

 まあざっと思いついて記事にしようと思った内容のタイトルをテキトーに並べてみると
「良い教室・悪い教室」
「比重試験、比重、吸水率、気孔率」
「収縮率と割掛け」
「おすすめ本・ウンコ本」
「マイ道具を用意しよう」
「ムライト、あるいはムライトという名の棚板」
「坏土だって調合して作っちゃおう」
「ガラスとアモルファス問題」
「乾燥問題ハブかれ過ぎ」
「重さと薄さの件」
「鋳込み成形をナメテル奴は俺が殺す」
「前田アッちゃんをナメテル奴は俺が殺す」
「邪道なんて多分ない」
「石膏型」
「ノーガキいう前に中性炎で焚けよ!」
「ゼーゲル式はかじっとこう」
「白釉・酸化スズより広瀬すず」
「もし教室にラッセル・クロウがいたら」
「はてなの茶碗を狙ってつくる」
「治具を使う、作る:成形、加飾、乾燥、焼成」
「用語の混乱をなんとなく整理してみる」
などなど・・・
これに現在忙しいので途中のままになっている
 「リーチのろくろ作っちゃおうプロジェクト」
また毎年中途半端の「俺釉プロジェクト」も入れ込んでみてもいいかな?


それぞれすでにその記事内でぶち込む用の心底くだらないギャグがメモってあったり、どう考えてもそれただタイトル思いついただけだよね?みたいなものもチラホラありますし、いざ記事にしようとしても写真も無いような場合もあるかも?ですが・・・

 気になった話題や、みてみたい内容ありますか?
 きちんと製作プロセスの順序に沿わせるなどするつもりもありませんから思いついた順番で。他に知りたいことリクエストなんかあれば優先して記事にしたいですね。


 ここで強調しますが、自分は教室に通ったことはないですし、教えたことももちろんありません(しかもどっちかっていうと、お前見てて分かんねえのかって言っちゃうタイプ)
 でも教室には行ってみたい!というか習いたいことは山ほどある!
 昔の自分に教えてやりたいことも山ほどある。

 というわけで、
 
1、若かりし俺が行きたい教室があったとして、それはどんな教室か、そこに行ったら何をやりたいか!やるといいか!、 
2、普段使ってる小技、小ネタ
 の2シリーズかな?
タグは「闇ヤキモノ教習(仮)」にしときましょう

 一週間くらいメモリながら書き継いだ記事なので、なんだかグズグズな文章で御免!

 


2018年2月8日木曜日

肉薄目の多孔質るつぼ 

 実験の器材的な条件のため肉薄モノなので原料坏土の調整にちょこっと手間取りましたが、オーソドックスなアルミナ多孔質。なにしろ経験の絶対数が違うので出来てしまえばかわいいもの。現在メンドクサものや、ヤサグレ材質物件が多く、問題も抱えてるんですが、スタンダードな多孔質るつぼを作ると自分なりの基準点に戻ってきた感じがして気持ちのアワアワ感が消えますね。

 





雪は消えたぜ!寒いは寒いけど

2018年2月5日月曜日

タンマン管カワイイ

去年あたりからタンマン管がかわいいです
これはジルコニアですが、他の材料でも作りますし、ご希望のサイズで製作致します。
かわいいかわいい~




2018年2月2日金曜日

鋳込みまくり

 いつものことか…
 排泥鋳込み、固形鋳込み、振動鋳込み、一日に何種類もの材料扱う珍しいパターンになってます。間違えないように混ぜ無いように汚さないように着替えも入るし結構忙しい。

こんな写真撮ってる場合じゃないかも(笑
 




2018年1月30日火曜日

積極的を決意

 昨日の晩「シングストリート」を見てしまって改めていい映画だなーなんつっていいオッサンのくせして若いパッションが間違って吹き出しちゃったんでしょうね

 朝一でやらかしました。
 

 縁起悪いのでわかりづらくしてみました

 

集中を立て直すためにHP更新してみました
 

2018年1月29日月曜日

CMC問題・追補編 (訂正等)

 少しは作陶を趣味とされてる方の役に立つんじゃないか、などと二回にわたって「結局何も言ってないのと同じレベル」、「ゴジラにおける渡辺謙演じる博士程度の役立ち度」のような気もしないではないですが、CMCの便利な溶き方を記事にしました。
 
 https://tcworks.blogspot.jp/2018/01/cmc1.html
 https://tcworks.blogspot.jp/2018/01/cmc2.html

とりあえず「メチャ溶かしにくいと評判のCMCも熱いお湯とミキサーで楽々!」というのが検証されたわけで、これでCMC担当のおっちょこちょいM子さん(23歳・仮名)が作るの忘れてた時なんかも焦ることないわけです。

 実験、検証の内容そのものはツッコみ不足、片手落ち度がひどそう!と自分でもわかってますが、事実上これだけ解ってれば目安として問題なし。だと思いますので、これ以上は、名前の間違いなどハッキリしたミス以外、記事に補筆訂正しませんが、どのぐらい使えば釉薬が指にくっつきにくくなるのか(特に酸化鉄多め系)、などなど、暖かくなったらやってみたいと思います。

 
 今回は追補編として、元ネタとなった動画の方の紹介(ご本人の了解済み!ありがとうございます)とちょっとした事実誤認に基づく訂正を入れたいと思います。
 「釉薬をかける前に、CMCの話」  

 陶磁器作家として活動する、陶芸用炉の専門家である井上誠司さんの動画です。つまり自分でも作って焚く窯屋さん。

 他の動画にも、やきものを趣味とされている、あるいは本職でやってる方にも大変為になる話がたくさんありますので是非ご覧ください。でも何らかの派閥にベッタリの人はやめたほうがいいかもな~(笑
 もともと築炉メーカーでいろんな窯作ってたからか、やきもの=窯業、セラミック工業に対する見識がいわゆる「陶芸」に収まらない広さです。やきもの屋=お茶碗屋だけじゃないよと。窯視点でのお話はどうしても材料視点で見てしまう俺にはほんとに楽しい。
 とくに、個人で自分用の窯を購入しようかな~なんて考えてる方は必見の動画がたくさんありますよ!


 さて、問題の訂正部分ですが、同級生(やきもの無関係、なんでこのHPなんか読んでるのか)から連絡がありまして、
 1、机で給食カビさせてたのはコンドーじゃなくてゴトー
 2、この動画の人(井上さん)が似てるのはコンドーよりむしろサカモト
と、いうことでした。
 井上さん、コンドーにお詫び申し上げます

また、その同じ同級生(映画好き)から「首チョンパマシンとかマッドマックスに出てたっけ?てか普通の人訳わかんねーから」と指摘を受けましたので参考画像を載せておきます
インドの超大傑作「バーフバリ 伝説誕生」 より

 バーフバリ未見の皆さん、失礼しました。マッドマックスはテレビでやったら確認しておきます。

 なにがなにやら・・・・

2018年1月28日日曜日

ジルコニア三昧

 ジルコニアが多いです、というかまとめて焼きました。小さいのばっかり大量で、腱鞘炎気味だ!というのは冗談ですからご注文お待ちしています。

 
連日寒い!

小さい!

細い!

美しい!

 

2018年1月26日金曜日

マグネシア緻密質の蓋物

 蓋物っていうとイメージ混乱しますね。梅干し入れといたりするんじゃないんで。
細長るつぼに蓋もつけました(オマケって意味じゃないですよ)

 蓋は以前から何度もこっそり自画自賛してるアレ。確か名前は「ツクセラ式凸壱号型」だったっけ?要はちょこっと出っ張るだけじゃなくてガツッと出しとけば相当ずれないしハンドリング超楽(要約)のあれです。

 

2018年1月24日水曜日

CMCの利口な溶き方を改めて確かめてみた.その2 実践・考察編

  ~その1のあらすじ~
 いろいろありましてCMCの水溶液を作る場合はどうやるのが最速なのか改めて確かめてみよう。とユタカは思ったのであった。

 時は今日本日。ちょうどいい具合にCMCを使って作る調合をしたついでに水溶き実験してみました。

 その前にざっと世の中どうしてるのかを・・・
 1、ネットでちょこっと調べた愛好家、本職の目についた記述
  水に溶いて一晩とか放置しておく。ぬるま湯、という記述も発見

 2、自分含む知り合いの耐火物屋、ファインの職人の場合
  熱湯に入れてコンクリートミキサー

 3、くだんの動画の場合
  水のままで料理用のミキサー

1、は、もしかすると理想なのかもしれないけど仕事になんないので却下。
2と3の検証になります。

 また、くっつきゃいい、伸びりゃあ言い、という立場の悲しさか、原料自体の調合比に比べて相当雑に扱われてテキトーな分量の気がするんですよね。自分の場合も乾燥調合する場合は、材質にもよりますが0.5%とか1%とか決めてますが、水溶液作る場合は雑なもんです。どうせ焼けば飛んじゃうし。でも、低温焼結プロセス(ファインだけじゃなく楽焼なども含むかも)の場合は残留炭素量が問題になる場合もあるかもしれません。そんな時にバインダーは何をどれだけ使ったか焼成プログラムと併せて知らなくてはいけないわけで、今のところそんな仕事はほとんどないしそんなときはCMCなんか使わないと思いますがやっておくに越したことはない。また、その水溶液の有効成分量を知っておくだけでなく、そのトロトロ具合も確認して置いて適する粘性をそれなりには一発で確保したいですよね。その辺も確認することにしました。だってやらなきゃ分かんないじゃん!
 この辺は「テキトー」ではなくてまあ「適当」ぐらいにしときますが

では準備!
CMC粉末、お湯(ストーブの薬缶ですが)、カップ、秤、料理ミキサー
ヤキモノは尺合わせも多いと聞きますがだいたいどんなものでも目方合わせでやることをお勧めします

 まずは2gずつ計量
今回は水分量:成分量では50g:4%、100g:2%、200g:1%で行いました。
お湯はヤカンで沸いてるのを特に温度は測らずに使用。この辺雑で、このクソ寒いのにこんなカップにお湯入れたってすぐ冷めちゃうだろ!とかいろいろありますが、とりあえず仕事中にやってるってのを免罪符に、どうせお前らだってそこまできっちり実際やるのかよ!と暴言吐きつつドンブリ勘定な性格をごまかそうと思います。

お湯を規定量入れたらCMC粉末2gを茶こしでふるって投入(あまり意味がなかった)
周りからドロッとしていくのをにんまり眺めたら薬匙で撹拌。かなりダマになる。すんなり溶ける気配は薄い!
この段階で「敗北」の二字が脳裏によぎる!いつから勝ち負けになったのか?

気を取り直してある程度撹拌したのちに5分間放置
あらためて玉をちぎるようにして撹拌。溶ける!なるほど!みえてきた!

ということでこのままあとは放置することにしました。この間写真がないのは夢中になったのと石膏型いじってたからですね

これが10分後



30分でほぼ溶ける

一時間でこの通り

粘性については
 4%溶液、直接使うには上限レベルの粘っこさ、あんかけ状態(店にもよるけど)
 2%溶液、トロトロ具合はAVに出てくるローションよりちょっと粘らないぐらい(AVにもよるけど)。夜使える!!(何にだ?)
 1%溶液、ツーとは糸を引かずぽたっぽたっと一滴ずつ切れる感じ。
(ちなみに今回やってませんが7~8%ぐらいで作ってゼリー状のまま保管して都度好みの状態に溶き直して使うのが私のやり口です。)

ここまでで分かったのは、熱湯は解けるのは圧倒的に速く流動性もメチャ上がるけどダマにはなる。動画のミキサー使用には負ける。ただ一晩置く必要はなくて昼飯食ってる間に出来る。
粘り気は先述しましたが、濃い目で作って薄めて使うべき。ということですな
大げさやった割には何も言ってないのと同じです。

で、今度は料理用ミキサーを使う番。よく溶けるんだからお湯を使ってミキサー掛けたらどうなのか
 ミキサーの容量的に水200g+CMC2g(1%)でやってみました。

結果。

 5~10秒で透明!!!!!!

4%でも結果は同じ!!

コンクリミキサー使っても量は違えどここまで早くはない、2~3分かかってまだクラゲが泳いでることもあるって感じですのこれは圧倒的

あんまり量が多いと回数増えて面倒ですがそれでも料理ミキサーの勝ちじゃないかな?。


熱湯+ミキサー使うと一瞬とは言わないが五瞬位で溶けきる!

と、いうわけでCMCは
 熱湯+お料理ミキサーが最強!
 2%の溶液はエロい!!
 釉薬に使う場合の分量、粘度は、「引っ付くだけなら少なくても用は足りるが、おのおの好きにしろ」

という結果にいたりました。

実際釉薬にどのぐらい入れるかに関してはそのうちやります。
今は高純度品が溜まってるのでうっかり鉄釉扱えないのでごめんなさい。としておきます

ここで溶けない(溶ける)理由を考察してみましたが、
こういうことだと思います。
ちょっと溶けだすとすぐにこういう状態になっちゃうんですよね。
ブヨッとした後の浸透性が非常に悪いというかそんな感じ。
このダマの芯を切ったり潰してきちんと一粒一粒濡らしてやらないといけないわけです。濡れさえすればわりかし溶けるんですよ。

薬匙やコンクリートミキサーのプロペラは形状にもよりますが撹拌してもこのダマをあんまり切りまくる感じにはならないんだと思います。で料理用ミキサーはプロペラがほとんど刃物になっていて、しかも見込みの内法いっぱいに首チョンパマシン(マッドマックスとかバーフバリ参照)みたいに高速回転するわけです。ようは玉ねぎみじん切り以下のペーストにするあの感じになってるわけで・・・

でお湯にすることで活性も上がってなおさら溶けやすいと。
実際温度が下がるとどんどん粘りが出てきます。

 多分あってるよね?

考えてみりゃそりゃそうだけどこんなバカみたいなことでもやってみると自分なりに理解できるものだなあというのが実感おじさんの実感です。
ちょくちょく同じことしてたのに心改めて見ると見てなかったものが見えてくる。
 
くそコメでもしてみるもんだ、ということも深い収穫でした。

ありがとうございます
 
じゃあベントナイトはどうなんだ?とか、PVAの場合は?とかありますが一緒でいいんじゃないですか?気がむいたらやります(笑

 なんだか話がこんがらがってとても科学的とは言えないようなごじゃらっぺになってしまいましたが寒さのせいです。雪がだいぶ残ってます。寒さは苦手です。8/13日生まれでフィデルカストロと同じ誕生日です。勘弁してください。
 実際問題これで大丈夫だよね?
 

CMCの利口な溶き方を改めて確かめてみた.その1

 今回の記事は多分同業者の方にも、やきものを趣味としている方にもいくらかは為になるかもしれません。

 長くなってしまったので解説編と実際編に分けますね
 とりあえず時間のない人、小学生レベルの人のために結論から先に書いておくと
 CMCは熱いお湯で溶いて料理ミキサー掛けが最速!


発端となったある動画でのやり取り(あらすじは下の方)
 「CMCはお湯で溶くのがおすすめです」
 「お、初耳!じゃあミキサー使わなくていいんですか?」

CMCとはカルボキシメチルセルロース、あんまり長文になっても面倒なのでメチャ端折りますが、やきもの業界(ファイン、伝統ともに)では、ほぼ有機バインダー(接着剤)、そして増粘剤、解膠材(界面活性剤)としての機能も使われています。粉末状態で入手して、必要分水に溶かして必要な用途に使うものです。

 一般陶磁の場合、釉薬、絵の具に混ぜて使います。よくある用途順(多分)に、
 1、顔料、釉薬の付きがよくなって乾燥時焼成時の早い段階でポロっと剥げ落ちてしまうことが少なくなる。(バインダーとしての機能)
 2、素焼きに筆書きするときに滑り、伸びがよくなって吸いついて筆の水っ気全部吸われてすぐ終わり!にならなくなる(増粘剤、解膠材としての機能) 
 3、おそらく、種類によっては釉薬の懸濁状態がよくなる(解膠材としての機能。でも比流動性が落ちてるだけかも)

ただ自分の場合、釉薬に使うことは今はほとんどありません。
自分の場合の用途。
 1、非可塑性原料の加圧成形時のバインダー。
 2、成形後の補修、修正、加工、部品接着時のバインダー。

どちらも同じ原料をCMC水溶液で湿して成形加工するわけです

 ほとんどの場合、原料調合時に乾燥重量に対してCMC粉末何%、って感じで混練してからただの水で坏土を練り込むので問題はないんですが、どうしても先に水溶液を作らなくてはならない場合があります。実際常に多少の保管はあります。

 また、釉薬は基本的にすでにある程度出来上がってるもの(水溶き状態にあるもの)に水溶液を足して使用することになります。

 なぜならCMCをきっちり含んだ釉薬は腐ってオイニーツイキーになるうえに時間立つと効果も薄れるらしい(未検証)からでしょう。
 
 自分が釉薬に使ってない理由は、ほとんどの場合粘土物が多く入ってるのでぱっさぱさに乾く着きの悪い釉薬が少ないことと、入れてほったらかしの柿釉を使ったときにその晩ゾンビに襲われる夢を見たぐらい絶望的なにおいをかいでしまったからです(CMCのせいかどうかは確証なし)。本当はめんどくさがってるかも?

 とにかく使ったことのある人の99%以上(証拠はないけど確信あり)がおもっていることは、
 CMCめちゃ溶けにくい
 
ということだと思います。

 耐火物作るときのバインダーも他のもの(リグニン、その他高分子系材料)は水に溶いたものを原料にかけて練り込むんですが、CMCは原料と一緒に調合するってのはそのせいです。
 
 実際自分がどうやってCMCを溶いているかというと
 熱湯にぶち込んでコンクリートミキサーでかき回す、という方法です。少量の場合が多いのでペンルーター使用(ペラは自作)が多い。
 


ポイントはミキサーではなくて熱湯だと思ってました。だってかき回すんだからミキサーじゃん。乙なポイントは水じゃなくてお湯ってことじゃん!実際すぐに溶けてるじゃん!

でさきのやり取り。
 「ミキサー使わなくていいんですか?」
 この場合のミキサーは料理ミキサーだったんです。
 私は、彼が水で溶いてるからお湯だと速いぜ!ぐらいの気持ちだったんですが、それを聞いて「あれ?自分実際どうだっけな?」となりました。

 水に入れて料理ミキサーをかけると大体3分ぐらいでほぼほぼ溶き終えてるみたいで、よく考えたら自分のやり方と全然違うのではないか?自分のが速いような気がしてるだけなんじゃないのか?

 そこで今回改めて試してみることにしました。
 続く



~以下、前回までのあらすじ~

 先週あるヤキモノ関係の動画を発見しまして、これが一やきもの屋として甚くうなずける話の内容だったんですよね。技術的な部分も知識的な部分も取り巻く状況的なもの?もそうそうこれだよこれ!って感じ。その方は窯の専門家であって純粋なやきもの屋なだけでないせいか「ザ・陶芸!でござい!(俺のまず使わない言葉、芸じゃねえわい)」ではなく、もっとまっとうな幅広いしかも第三者的で冷静なしかし熱い視線で見ておられる方で、考え方もアプローチも理性的科学的検証的です。訓練校で学んでるので当然正当な技術・理論もあるし、俺のような現場オンリーとはわけが違いますな。語り口も俺好みで、年もほとんど同じぐらいじゃないかな?見た目は同級生のコンドー(給食のパンを机でカビさせてた・のち柔道部)が大人になったみたいな感じなんですけどね(誰だよそれ)

 で、仕事しながらその方の上げている動画を連チャンして聞いてたら同じ自転車趣味ということもあり、だんだんコーフンしてきたんですよね。だって話面白いんだもん。そこら辺の粘土細工見せてるだけの動画とは本質的な意味でデュラエースとソラぐらい違います(ソラに失礼なたとえ)、で、俺は生まれて初めてコメント付けるなんてことまでしちゃって。
 
 その方があげたある動画で「CMCを実際溶かしている回」がありまして、調子に乗った俺は超気楽な気持ちでコメントしてしまったのです・・・