2016年4月21日木曜日

MOTs、つくばものづくりオーケストラのパンフレット、今年度バージョン

が、出来上がりました

MOTsのHPからダウンロードできます
直リンクはこっち、右クリックで保存でもしてください!!
MOTs2016年度パンフレット

こんな感じでうちも載ってます

2016年4月20日水曜日

今日は産総研でのMOTs展示会でした、からの~焼成前のアルミナるつぼ

今日は本年度一発目の「MOTs技術展示会」
AIST産業技術総合研究所で無事開催されました。

会長副会長会計の党三役?が交代して新たなるスタート!
私は土木・設営部門?で特に変更なしですが(笑

ところが写真撮ろうと思ったら
   電池の残量が足りません   

写真は無しです・・・
横断幕設置時の写真でものせておきます。


個人的な商談としては3件ほど、うち一つは
二年前にどうやらトンチで解決するしかない!という感じで、まともなセラミックス屋なら絶対やらないマル秘技で作った実験機のパーツをおさめた研究者さん。
今回も加工屋さんに断られたネタを持ってきてくれました。
こうやって多少は頼りにされてるのかなあ~と感じた時は職人冥利に尽きますね
いろんな意味でどちらも写真で紹介できないのがつらいところ!

先週からこっちは数物のるつぼの成形ばっかりだったので製品の紹介どころか10日も更新出来てなかったんですが
さびしくなったのでまだ焼成前のアルミナるつぼの写真でもどうぞ。
多孔質です



美しく新しい貫入

とりあえず写真だけ・・・

実用性、再現可能性、ともに超低し!


なーんて、車の窓ガラスが割れたのですよ!
とほほ

こんなきれいな貫入作りたいねえ!

2016年4月10日日曜日

ジルコニアるつぼ、アルミナと比べてみましたが…

ジルコニアるつぼも、かなりの数ご注文で焼き上がりました

お気に入りの並べ方 
見込みがよく見えるかな?
ジルコニアはアップにしたときにアルミナより幾分フォトジェニックですな

実物見ると色味から何から全然違うんですが、写真がへぼいので伝わりません
並べてみました。

これならやっとアルミナの静謐な白さとジルコニアのクリーミーな白さの違いが伝わるかな?


釉薬の比重を測る ざっくりとしたやり方

釉薬の比重、簡単に言うと濃さですね。
いい釉薬ってのは濃ければ濃いなりに、薄ければ薄いなりにそれぞれいい!
でもある程度あたりや狙いをつけたいものですよね

そんな時には自分はこんな方法を使っています
必要なものは、いらないウキ、どこの家にも転がってるはずです(まじか?
玉ウキとかじゃなくて、トップ付で、できれば細かくメモリ切ってあったほうがいいです。
それにガン玉なり板オモリをつけます(右側参照

おススメは、釣れたためしのない小さいへらウキとか、釣れたためしのない安手のハエウキです。
どちらも好感度は最悪ですけど高感度なので

ただのみずのなかに付けるとここ。
ガン玉はB、釉薬用にオモリを変えて2Bつけて・・・




とりあえず浮かべてみました。
釉に水を加えて薄めます。

するとほら・・・一目盛り上がりましたね

釉薬ごとに決まった浮子なりガン玉なりを決めてメモリの位置を覚えておきます。
もちろんうちにも比重計あるんですがファイン用スラリーに使ってるので、釉薬には使えません。
わざわざ買うのも高い。

どこの家にも転がってる、縁起の悪いハエウキとガン玉。
道糸の切れっ端と破けたウキ止めゴム
0円です。


99.99%のアルミナるつぼ 3サイズ

焼きあがって、発送終了しております。





なーんて並べちゃってますが、SMLの三種類ってわけでも、入れ子にして使うわけでもなく、
それぞれ別々のユーザーさんからの注文です。


多孔質アルミナ耐火物 ツク棒とか

アルミナの多孔質の耐火物を二種類

まずは謎の丸棒
謎っていっても謎のはずはなく、使い方はもちろんあります。
ユーザーさんの指定寸法でご希望の粗さで粒度調合しています。
アルミナの純度は96%




お次は、こんな小さいものですが…

こちらは業界用語でいうところの「ツク棒」、棚板用の支柱です。
もちろん、アルミナ99%の1600度対応でわざわざ頭が凸になってるってことは
ただの板を支えるわけではなくて、ある程度エキセントリックな組立図?になるんですが、
おお!と話聞いたときはそこまでやるか!なんていい気持ちしました。

どちらも実験がうまくいくといいなあってこういうときは心から思いますね。

ところで炉内の支柱の名前、由来不明の「ツク棒」とか「ツク」っていうんですが、
ファイン屋の人もいうし一般陶磁器の人もいうみたいですね。たぶん、産地によってはもっと違う名前があっちにもこっちにもありそうです。
しかし研究者の口から「ツク棒」って聞いたときはもしかして一般名詞か?なんて思っちゃいました

2016年4月1日金曜日

マグカップその他も焼きあがっています

実験室向けの耐火物やるつぼがついにピークを過ぎまして、たまってる器の方の注文に取り掛かりだしてます。

 まずは黄釉のマグカップ。この黄釉はもはや定番化してきています。




ジルコニアホワイトの湯飲み。ジルコンじゃないんですよ。

黄釉の面取り小鉢と飴釉のぐい呑み



箸置きで新釉薬のテストというか一発狙い

暮れからちょっとずつ青系の光沢釉を作っては試しています。

基本的に差し色用に作ってるんですが、季節の変わり目のせいかまだ来ぬ夏の太陽のせいかわかりませんがフト地色と差し色をひっくり返してみたくなりました。

今まで原色系というか阪神藤波のストレートみたいな本格派のカラー系釉薬は、使ってませんでした。コバルト使うのはファインの方に影響出ちゃうとやばいなあとか、青自体好きな色でもないとかいろいろありますが、腕と超センスが問われるので避けていたというのが本当のところ。





青い色は満足です、きれいにできましたが、箸をおきたいものじゃあありませんでした(笑)

現物の色見は作者本人からにじみ出る何かを写したかのたようにもうちょっとロイヤルなんですが(意味不明、ようは濃いめってこと)、デザインの変更と、ドットの差し色の入れ方をもうちょっと精密に細工しないとあか抜けないままになりそうです。
ここから先は箸置きにいくら出せるかいくらとれるかって話になりそうで、自分としては1000円以上する箸置き買えちゃうような方に買っていただけるほどの腕でも存在でもありません。

鮮やかな瑠璃釉の風格はやはり土や器形に相当左右されそうですね。自分にはまだ難しいです。
地色にするには鉄を混ぜて暗いくすんだ青にすると思います。

とりあえず差し色用のロイヤルに青い釉薬の製作には成功。ただし沖縄の青い空にはかないません!

他に柿釉でも作ってみたのでとりあえず紹介
もう箸置きなのかテストピースなのかビミョーになってきましたね~



差し色は今回話題の青釉(上)といつも飴釉に付けてる緑釉(下)。これは成功。滲み方がエロい
青釉の相手が見つかったかも(ただしもっと大きいドットにしたい)


しくじりついでにお遊び写真。下の画像を見ながら顔をぐるぐる回すと渦巻きがぐるぐる回って見えます

安心してください、これもウソで~す

ジルコニア大型ポット

前にも紹介しましたが、久々に…

3軸(だったかな?)プラネタリー運動をするポットミルの容器です。
ものすごい粉砕効率らしいですよ!




最近のお気に入り、ヨーヨーファクトリーのリプレイプロがすっぽりガバガバに入ります

窯の修理に行ってきました

年度末も末、ということで
この時期あるあるで、市内の研究所に窯の修理に行ってきました。

いろんな事情(おもに撮り忘れ)で写真は撮ってないんですが唯一紹介できそうな画像を一枚。
蓋開けた実験炉の内臓画像ですのでグロ注意(うそ)


わかる人にはわかると思いますが、炉の天井を裏から?みたところです。
真ん中の筒状のものは熱電対を差仕込むための孔
アルミの帯線がクリップで止まってるねずみ色の円柱とおぼしきものが8つありますが発熱体(ヒーター)です。
発熱体は陶芸窯とは温度域が違うのでSiC(炭化ケイ素)製です
常用の最高温度は1500℃。
実物がどんなものかはこの日の記事に写真出てます

寸法は違いますがうちの1500度の窯も同じSiC製発熱体です。

作業内容は
このヒーター交換と、炉内の補修。
炉の内壁はアルミナファイバーボードで、実験を繰り返すうちに痛んで割れたり、こぼした内容物のかけらなんかが反応して穴ぼこがあいちゃうんですがそれを直します。

耐火物の補修も得意なんですよ!