2013年8月29日木曜日

多孔質、緻密質

製品の分類の一つとして多孔質と緻密質の二つに分けています
伝統陶磁器でいうところの磁器と陶器の素地の違いと似たようなものです。(炻器、土器にあたるであろうものもあります)
以下、材質や特性によって必ずしもすべて字面的、学問的に正しい定義とはなりませんが、るつぼ業界一般の分け方と思われる方式につくばセラミックワークスも従っているつもりです。が、わりかし統一見解がないというか浸透していない、もしくはその必要がないと思われます。

以下は、つくばセラミックワークスでのとりあえずの分類の仕方です

緻密質
ある程度以上細かい微粉末原料のみを用いて製造したもので、この条件に当てはまれば緻密質と呼んでいます。例えば、ユーザーの希望であえて気孔を入れたり生焼けのスカスカで出荷しても、ひとまず緻密質と呼んでいます。

ほとんどの場合十分な温度に本焼きすれば吸水性がなくなるまで焼締り、
高純度まで対応できるので研究室レベルでの使用が多い。

 用途      熱処理容器 (るつぼ、さや、ボート、セッターetc
          高温用炉材 (炉心管etc
          高温用保持具 (台板、トチetc
                      耐摩耗部品 (ボビン、碍子etc
          その他付随品 (ロート、ノズル、etc


多孔質
微粉末から何㎜もあるような粗い粒度のものまでを求める特性を得られるように配合した原料坏土を用いて製造したものを多孔質と呼んでいます。コンクリートブロックのようなものを想像していただけるとわかりやすいかと思います。

気孔率、吸水率が大きく、耐熱衝撃性は高い。
普通、緻密質に比べ安価で、大きなサイズのものも作れるので生産レベルではこちらが多い。


 用途      熱処理容器 (るつぼ、さや、セッターetc
          高温用炉材 (煉瓦、炉口、炉心管etc
          高温用保持具 (台板、台座、トチetc
          その他付随品 (ロート、ノズル、樋etc
 

これに当てはまらないものもありますが都度お互いがわかるようにしていきます。

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